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こちらでは、有川研究室の学生が参加した学会の記録をお届けします。

学会発表(2023年度)

International Conference on Asian and Pacific Coasts(APAC:アジア太平洋海岸国際会議)にて研究発表を行いました

2023/11/14

有川研の学生5名が、京都テルサにて開催されたAPAC2023(Abstract査読有)に参加し、研究成果を発表しました。中国海洋工学協会 (COES)、土木学会海岸工学委員会 (JSCE)、および韓国海岸海洋工学会 (KSCOE) によって共同で支援されており、2年に1度の開催となる今年は第70回海岸工学講演会と同時開催で行われました。

【学会の感想】

・D1白井知輝

この発表は、修士時代に行っていた研究テーマに関するものです。内容としては、過去の計算データと観測値の比較から、気象モデルのチューニングを機械学習を用いて行っているというものです。今回の発表はあまり手ごたえがありませんでしたが、その原因の一つとして、そもそもの内容が気象側に寄っており、海岸工学の方にもっと興味を持っていただけるような内容・資料作りやプレゼンの仕方の工夫等、できたことがもう少しあったと感じます。

・M2大久保雅浩

自2回目の国際学会での発表でした。前回の反省から、伝わる発表を意識して、英語の発音練習に注力しました。結果、発表では前回比べて、比較的上手にできたと思っています。一方で、質疑応答に関しては今後に課題を残してしまったのが残念です。しかし、国内学会に比べて、国際学会では世界の研究者から意見をいただくことができ、議論ができるのでとても刺激になりました。今後の研究でも、国内レベルにとどまらず、世界レベルを目指して研究するモチベーションにつながる貴重な経験でした。当たり前じゃない経験に感謝を忘れずに、残り半年、精進します。

・D1榎本容太

私が発表したセッションで、私を含めた3人が流れによる円柱周りの洗掘について発表していて、このテーマの重要性を感じるとともに、最終的な洗掘深が円柱径の何倍になるのかという議論で全員結果が違かったことが興味深かったです。一方で、質問に対して物理的な根拠を答えるというところが足りなかったと感じたので、しっかりと物理的根拠とともに答えられるようにしていきたいです。

・M2本多志帆

3度目で最後の国際学会でした。きちんと発表することができて良かったです。また、この学会で海に関する様々な発表の聴講や質疑応答に参加し、非常に勉強になるとともにモチベーションの向上にも繋がりました。これからも頑張ります。本研究は、防災科学技術研究所やSATREPS、また研究室の皆様にも多大なる援助やご助言を頂きました。貴重な経験をさせていただき、大変ありがとうございました。

・M2吉田福人

研究室の避難分野の先輩方が長く取り組んできたテーマである「津波に対して安全な避難経路を探索する」という目的のもと、津波浸水確率の低い経路探索手法の提案という内容で発表させて頂きました。3年間弱携わらせて頂く中で、避難分野の研究を伝える事の難しさを感じていたため、非常に緊張しましたが、なんとか無事発表・質疑を終えることができました。また、自身2度目の英語発表であり、前回との変化の実感と、さらなる課題を得ました。今回の経験を踏まえ、今後より一層研究活動に尽力していきます。

APAC2023のリンクはこちら:https://coastal.jp/english/apac/apac2023/

中央大学都市環境学科 HPは掲載予定

第13回巨大津波災害に関する合同研究集会にて研究発表を行いました

2023/12/7

有川研の学生7名が、宮城・仙台(東北大学災害科学国際研究所)にて開催された第13回巨大津波災害に関する合同研究集会に参加し、研究成果を発表しました。例年通りの口頭発表に加え、今年から新しくe-Poster Flash Talkとしてグラフィカルアブストラクトを用いた発表も行われ、多くの学生の発表を聞くことができました。

【学会の感想】

・M2谷口尚樹(口頭発表)

研究内容を発表し質疑応答などをすることで自らの研究の現在位置と課題を改めて明確にすることができた。また、他研究者の発表を聴くことで知見を広げることができとても良い刺激となった。

・M2徳田達彦(口頭発表)

学生の発表も多く,他大の方との意見交換もでき,良い刺激になった研究会でした.また,巡検では初めて震災遺構仙台市立荒浜小学校に行き,震災被害の実態を改めて実感しました.

・M2芳賀渓介(e-Poster)

e-posterなどの形式もあったため多くの研究発表を聞くことができ、懇親会などでも多くの議論を重ねられて今後の研究の良い刺激となりました。震災遺構を訪問した際には被害の跡の凄惨さを肌で感じることができました。

・M1内藤礼菜(口頭発表)

避難の研究を行っている方と意見交換をし、どの様な研究が行われているのか知ることができました。また、自身の研究について再度見つめ直す良いきっかけとなりました。

・M2本多志帆(e-Poster)

普段の発表とは違う方法での発表形態で、最も伝えたいことを端的に伝えられるように工夫しました。少し緊張しましたが、無事発表を終えることができ良かったです。また、ほかの研究者の発表や、巡検で訪れた東日本大震災で被災した小学校への訪問は刺激になり、研究意欲が向上しました。

・M2吉田福人(口頭発表)

近況の作業・結果の報告を混ぜた発表であり、非常に苦労しましたが、学会とは違う研究会ならではの経験になったと思います。また、巡検で震災遺構に行かせていただき、自身の研究へのモチベーションにつながりました。

・M2吉田芽生(e-Poster)

グラフィカルアブストラクトを用いた発表を行いました。規定時間3分で研究の結果や要点を伝えることは非常に難しく、今回の発表では反省点がありました。残り少ない研究室活動の中で、研究内容についてはもちろん、わかりやすく相手に伝えることについても能力を磨いていきたいです。

第70回海岸工学講演会にて研究発表を行いました

2023/11/15

有川研の学生6名が、京都テルサにて開催された第70回海岸工学講演会(査読付き論文有)に参加し、研究成果を発表しました。

【学会の感想】

・D1白井知輝

今回は、機械学習を活用した効率的な高潮リスク推定に向けて行った検討について発表しました。発表後には数名の方からご質問をいただき、今回発表した内容の課題について再認識できました。今回の学会は比較的似たテーマをやられている方が数名おり、色々質問をさせていただきながら議論し、有意義な時間を過ごすことができました。対面での学会だったこともあり、様々な外部の方と交流を深めることもでき、研究のモチベーションが高まりました。

・M2徳田達彦

自身の発表の質疑応答で新たな知見を得られました。また、自分と似た研究を行っていた発表者との意見交換は大いに刺激となりました

・M2芳賀渓介

海岸工学についての学会ということもあってより専門的な視点での指摘を頂き議論をすることで、自らでは気が付かなかった課題などが浮き彫りになり今後の研究の方向性を見つめ直す貴重な機会となりました。

・D1榎本容太

今回の発表がは、洋上風力発電に関するセッションで行いました。再生可能エネルギーとして注目されていることもあり、聴講者の皆様が熱心に聞いてくださっていたのが印象に残っています。企業の方と研究所の方からそれぞれの視点から意見を頂けたので、今後の研究に生かしていこうと思います

・M2吉田芽生

マングローブによる波高減衰効果に関する発表を行い、頂いた質問やコメントを今後の参考にしていきたいです。また違う分野の研究発表を聴講し質問をしたことで、自身の研究以外でも海岸工学の分野の最新の動向を確認することができ、大変勉強になりました。

・M1高倉陸

高潮の浸水開始時間に関する発表を行い、様々な方から質問やコメントをいただき貴重な機会になりました。また、私が現在行っている研究分野と同じ内容を最先端で行っている先生も発表を行っており、最先端の研究内容を知ることができ、今後の研究活動へのモチベーションになりました。

第70回海岸工学講演会のリンクはこちら:https://coastal.jp/lecture/coastalengineeringlecture/lecture70/

The 13th South China Sea Tsunami Workshop (SCSTW)にて研究発表を行いました(中国・中山大学(朱海))

2023/11/5

有川研の学生2名がThe 13th South China Sea Tsunami Workshop国際学会(SCSTW)にて発表を行いました。SCSTWでは毎年、南シナ海地域および世界の科学者が一堂に会し、南シナ海および世界の津波災害に関する新たな発見や理解を共有しています。学科HPに掲載予定です。

【学会の感想】

・D1白井知輝(口頭発表)

今回は、研究室で開発を進めている、津波や高潮等の水害による浸水に対して人々を安全に逃がすためのいくつかの避難支援ツールについて、その概要と現地テストの結果について発表しました。自身の研究としては、台風・高潮といった外力の予測が主対象ですが、今回は普段とは異なる視点での発表や議論を行うことで、自身の研究の立ち位置や目的・意義について再認識するよい機会となりました。海外の博士学生や、博士進学を考えている修士学生とも交流しましたが、発表のレベルが高く、自身の発表にはまだまだ課題が多くあると強く感じました。また、今回の会場である朱海は中国の南側の都市で、気候が温暖なリゾート地です。中山大学は道路一本を挟んでSouth China Seaに面したところにあり、海岸工学の研究に集中するのにはとてもよい環境だと感じました。

・D1榎本容太(口頭発表)

東日本大震災で観測されたような、土砂を含んだ津波の波力を数値計算で評価するためには、土砂を含むことによる密度の変化と粘性の変化を流体計算に正確に反映しなければなりません。そこで、非ニュートン流体(ビンガム流体)の計算スキームを開発し、土砂を含んだ津波波力の再現性を示しました。

学会では、発表時のQAだけではなく発表終了後も質問を受けるなど、さまざまな方にも興味を持っていただきました。他の発表でも、土砂や地盤などと津波が複合するマルチフィジクスな問題をテーマにしている方が多く、その発表者の方々を交えて議論ができ、とても大きな収穫でした。今後、彼らに負けないように、より研究に注力していきたいと思います。

SCSTW HPはこちら:https://gs.sysu.edu.cn/scstw13/index.htm

中央大学都市環境学科 HPは掲載予定

Asia Oceania Geosciences Society (AOGS) 20th Annual Meeting (AOGS2023)で発表を行いました

2023/8/7

有川研究室の学生6名が、シンガポールで開催された国際会議(AOGS; Abstract査読有)に参加し、研究成果を発表しました。研究の概要については、学科HPに掲載予定です。

【学会の感想】

・D1白井知輝

今回、初の対面での国際会議参加でしたが、様々な方との交流も生まれ、非常に充実したものとなりました。同時に、他の研究者の発表を聞き、自身の研究の方向性や位置付けを再認識する重要な機会となりました。また、私は海岸工学の中でも気象学寄りの研究をしておりますが、AOGSでは気象系のセッションが多くあり、研究の進め方や解析の仕方についても多くの収穫がありました。今後、より興味深い研究内容を発表できるように、より一層研究に注力していきたいと思います。

 

・M2德田達彦

昨年のAOGSにも参加しましたが,オンラインかつビデオでの発表であったため,対面で英語の初めての口頭発表でした.オンラインでは感じ取れなかった発表者の為人を体感し,自分もそのような自然な発表をしたいと思いましたが,全く上手くいきませんでした.準備不足は勿論,シンガポール滞在中にも感じた語学力のなさは情けなるほどでした.しかし,拙い英語でも会話がある程度通じたことは,英語への忌避感の減少に繋がりました.また,ポスター発表を聞いて回ると口頭発表とは違って,質問者と物理的・心理的にも近い会話ができ,口頭発表にはない良さがあると感じました.

・M2吉田福人

初めての学会発表であり、刺激的でかつ、非常に多くのことを得ることができました。特に、発表準備の重要さや、他の方の発表から、発表のテクニックを学ぶことができました。また、国際学会であることから、海外の学生との交流を図ることができ、語学へのモチベーション向上に繋がりました。今後も英語の学会発表を控えているため、今回の貴重な経験を活かしたいです。​

・M1高倉陸

今まで聴講者として学会に参加したことはありましたが今回のAOGSが初めての発表者としての学会参加でした。初の学会発表が国際学会であったことも相まって緊張や英語力不足から結果的には課題の多い発表とはなりましたが今回の経験を今後の学会発表等で生かせるように尽力したいと思います。発表以外では様々なポスターやセッションを聴講して世界中で行われている様々な研究を知ることができ、今後、研究をしていく上でのモチベーションになりました。また、このような学会に参加できるように日々、精進していきたいと思います。

・M1内藤礼菜

国内学会での口頭発表の経験はありましたが、今回初めての国際会議、ポスター発表になりました。ポスター発表は口頭発表と違い、密に話すことができるため、ポスターに記載できなかった内容まで話すことができました。しかし、英語での説明は難しく、うまく質問を聞き取ることができず苦労しました。英語はもちろん研究の説明の仕方についても学んでいく必要があることを実感しました。また、私のポスターを見て、実際にやってみますといったくださった方がいて、今後もより研究を進め、自身の研究を発表していきたいと強く思いました。

・M2芳賀渓介

今回はポスターセッションで発表を行いました。セッションの時間が長いため海岸工学分野のみならず別分野の研究者など幅広い方々と議論をすることができとても有意義で刺激的な時間でした。その中で特に“津波計算に対する建物の反映手法”について興味を持ってくれる方が多く、様々な意見を頂きました。また、議論の中で3次元計算や壁面摩擦などの建物取り扱い方などをもっと詳細に検討していく必要性を感じました。この貴重で有意義な経験を今後の研究に活かしたいと思います。

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THE 28TH GENERAL ASSEMBLY OF THE INTERNATIONAL UNION OF GEODESYAND GEOPHYSICS(IUGG2023) で発表を行いました

2023/7/14

​この度、IUGG2023(Abstract査読有)にて、博士1年生・榎本容太さん、修士2年生・谷口尚樹さん、修士2年生・本多志帆さん、修士2年生・吉田芽生さんが発表を行いました。各発表のタイトル・概要は中央大学都市環境学科HPに記載されます。

【学会の感想】

・M2本多志帆

IUGG2023の津波に関するセッションに参加し、国際学会での英語の口頭発表を体験しました。世界中の教授や研究者の発表を聴き、研究の最新トレンドとプレゼンテーションの方法について学びました。さらに、積極的なコミュニケーションを通じて新しい考え方を学ぶことができ、非常に有意義な時間を過ごしました。

 

・D1榎本容太

私はポスターセッションで発表しました。本研究の「非ニュートン流体のモデル化」の部分に興味を示される方が多く、様々な意見や指摘をいただき、これらをモチベーションに、今後の研究に活かしていきたいです。

・M2吉田芽生

初めて国際学会に参加させていただきましたが、グリーンインフラに関して質問してくださる方が想像以上に多く、持続可能な社会が世界中で目指されているなかで自身の研究の重要性を改めて感じられた良い機会となりました。この貴重な経験から得られた知識とモチベーションをもって、より一層頑張りたいと思います。

・M2谷口尚樹

始めての国際学会で、自身の研究を英語で正確に伝える難しさ,理解してもらった時の嬉しさは貴重な経験になりました.周りに日本人のいない空間はどの英語の授業よりも自分のためになり非常に意義のある時間を過ごせました.

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IUGG2023 HPはこちら:https://www.iugg2023berlin.org/

中央大学都市環境学科 HPはこちら:https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/departments/civil_env/

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